バイナリーオプション規制

2015年7月3日、金融商品取引業等に関する府令(府令)及び金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針(指針)の改正によって、通貨関連店頭バイナリーオプションを含む特定店頭オプション取引について新たな規定が設けられました。

なぜこのようなことになったのかというと、これまでのバイナリーオプションの取引方法が、提示された為替相場が判定時間までに「円安」になるのか?「円高」になるのか?を予想し投資するという極めてシンプルな商品であり、その予想が当たれば投資金の数倍の配当が得られるけれど、外れればその投資金が全て没収されるという、まるでギャンブルのようなシステムに歯止めをかけようという動きがあり、日本国内での独自の規制が設けられるようになったのです。

ギャンブル好きな日本人

まぁ、この背景には世界的にみても日本人のギャンブル好きという国民性も影響しているのでしょうね。

金貨の山

厚生労働省研究班の調査によると、日本にはパチンコや競馬などをやめられない「ギャンブル依存症」の疑いがある人が536万人いると発表されていますし、この数字は、成人人口の約5%になる数字ですから・・・

これは憶測ですけど、他のギャンブルからの圧力もあったのではないでしょうかね・・・

取扱ルールの概要

それでは先の規制によって、変わってしまったバイナリーオプションの日本国内におけるルールを見てみましょう。

商品性に関するルール

短時間のHIGH/LOWの禁止

バイナリーオプションと言えば、HIGH/LOWと言っていいぐらいの商品でしたが、国内業者では全面的に禁止です。

おまけに、これまでは60秒や2分、5分といった間隔で取引できていたものが、規制後は、取引開始から判定時刻までの期間は2時間以上の間隔が必要で、1営業日に設定できる判定時刻の最大数は12回となりました。

これはなかなか厳しい時間枠ですよね
どう考えても2時間という間隔は長すぎるような気がします・・・。

「総取り」の禁止

いわゆる「レンジ外」の胴元総取りルールは禁止となりました。
これまでは、バイナリーオプション取扱業者が決めた価格レートには上下の範囲が、上下の範囲から外れた場合、購入金額全てがバイナリーオプション取扱業者に取られていました。

ところが、今回の規制では「レンジ外」に入った場合、購入金額は払い戻されることとなりました。

取引期間中の売買・ポジション解消機会の提供

取引の開始時点から判定時刻の直前まで、いつでも取引できるようになりつつ、判定時刻の直前までポジションの解消ができるようになった。

2WAY方式による価格提示

これは、単純に売りと買いの両方の価格をリアルタイムで見れるようになるということで、売値と買値が同時に表示されることによって、売買の透明性が向上し、業者による不正な表示を防止するということですね。

高ペイアウト倍率設定の禁止

高倍率を狙い投資金を増やすことが過剰投資とみなされているために禁止されたようですね。

まぁ、確かに人はお金を稼ごうとすると、ついつい倍率のいいものに手を出してしまいがちで、2倍のものよりも3倍、3倍よりも5倍というように、ついつい欲が張ってしまいます。

まさにザ・ギャンブルといった過剰な投資を抑制するためなのでしょうね。

海外バイナリーオプション業者

この国内規制により日本国内のバイナリーオプションサイトは、これまでのようなバイナリーオプション取引を行うことができなくなってしまい、かつてあれほど活性化していた国内バイナリーオプション市場は以前ほどの活気がなくなり、その勢いは失われてしまいました。

地球儀

しかし、この規制はあくまでも日本国内だけのものということで、世界を見渡してみると、これまでと同じようなバイナリーオプション取引を行うことができます。
いわゆる、これが海外バイナリーオプションと呼ばれている海外業者のことです。

金融庁では「海外に所在する業者であっても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、原則として、金融商品取引業の登録(我が国の「金融商品取引法」に基づく登録)が必要です。登録を受けずに金融商品取引業を行うことは禁止されています(金融商品取引法違反として罰則の対象)。」となっていて、海外業者といえども金融庁に登録しなければならないのですが、残念ながら全ての海外業者が金融庁に登録を行っているというわけではありません。

しかし、だからといって金融庁に登録していない業者が悪い業者なのかというとすべてがすべてそういうわけでもなく、そもそも海外業者からすると自分たちの国で行っている取引サービスであるのに、どうして日本の金融庁にわざわざ登録しなければならないのかということになります。

まぁ、ここがインターネット上でのサービスの難しいところですね。
海外では問題ないが、日本ではNGなサービスなんて腐るほど存在していますからね・・・。

ですので、安心安全な取引を選ぶのであれば、国内業者を選んでおいて間違いはないと思います。
しかし、先程示したように国内の業者では規制が厳しく、大きく稼ぎたいという人にとっては利用しづらいシステムとなっています。
ですので、もっと大きな取引を考える人からするとこれまでと同じような取引の行える海外業者を選ぶべきなのでしょうけど、海外業者の場合は悪質な業者も存在しており、安心安全に利用できるということはできません。

ですので、海外業者を利用する場合には、充分に気をつけるようにしてください。

国内業者で慣れてから、海外業者を試してみるという方法が一番無難なのかもしれませんね。