バイナリーオプションとは、「特定の日時までにマーケットがどういう状態になるのかを二者択一で予測する」という為替金融商品の一種のことで、2003年、イギリスのIGグループホールディングス株式会社が金融商品化したと言われています。
そして、日本にバイナリーオプションが本格的に導入されたのが2009年ごろのことですから、まだまだ歴史が浅いにも関わらず、いまやFXの分野で急速に成長を遂げています。
バイナリーオプションの成長
そもそもこのバイナリーオプションが急激に成長してきた理由としては、その取引方法がとてもシンプルでわかりやすいということに尽きると思います。
先の紹介では「特定の日時までにマーケットがどういう状態になるのかを二者択一で予測する」などと少しお硬めに表現しましたが、もっとシンプルに言うと「二者択一で利益が出るか損失を出すか」というだけの見事なまでのわかりやすさです。
選ぶのは「円高」なのか「円安」なのかと言葉自体は仰々しいのですが、実際のところは、現在の価格が「上がるか」「下がるか」を選ぶだけというもので、初心者でもすぐに始めることが受けており、幅広い層に支持され急激に人気を博しているのです。
国内と海外
また、取引の完結さは、取引時間にも表れており、最短では30秒後に結果がわかるという取引も存在しています。
但し、気をつけないといけないのは、このバイナリーオプションには、海外業者と国内業者という線引があり、日本の国内業者であれば、最短時間は2時間以上となっており、1日に設定できる判定時刻の最大数は12回と定められています。
以前は、国内業者のバイナリーオプションでも最短5分からの取引が行われており、安心の国内業者と手軽に取引することができていたのですが、バイナリーオプション取引の簡素な仕組み自体があまりに賭博性が高いということで、2013年8月には日本独自の新ルールが設けられ、2013年12月から本格的な規制がスタートしてしまったのです。
確かに、最短1分という短い時間の中で、二者択一で勝ち負けが決定してしまうのですから、ほぼギャンブルといっても差し支えないのかも知れませんね。
限定されたリスク
バイナリーオプションの取引では、二者択一での取引となっているので、予想が当たれば掛金に対しての倍率分だけ資金が増えますし、外れればその掛金が全て失われることになります。
つまり、バイナリーオプションでは取引する中での損出と利益は、ある程度予測しながら取引することが出来ます。
金融商品の取引を行ったことのない人であれば、これはごく当たり前のことのように感じますが、その他の金融商品、例えばFXなどではレバレッジというものがあり「証拠金」、つまり預け入れた金額に対して数倍から数十倍の金額で取引を行うことが出来るようになります。
簡単に言うと、100万円のお金(証拠金)を預け入れると、例えばその3倍の金額「100万円x3倍=300万円」での取引を行うことができるようになって、少ない資金でも大きな取引を行うことができるようになるのです。
とはいえ、このレバレッジはいいことばかりではなく、利益が数倍になるだけでなく、損出もそれだけ大きくなります。
ですので、FXの世界ではミリオネアが誕生する反面、損出のため多額の借金を抱えてしまう人も出てくるのです。